ストップウォッチを止める手であなたは鍵盤を爪弾く
きっとわかってはくれないの
ずいぶんと短い年月の差だよ
(これだけで人は何人生まれるのかな)
フライング・モンシロ・キャベツ

ストーン・ストン
あなたは何も知ろうとはせずに。ただ僕を受け止める
一回こっきりのチャンスだよ
俺のためにあなたが紙巻きタバコを捻る時
その汚れがあなたを駆ける
あなたの初恋の人を演じたなら
脅迫から始まる第一歩
世界ならここにある
おだやかに聞いて
「好きだった人が、ここにいたんだ」
サングラス=ラブ
菫純情
まだそこにいるよ
カーテンの裏で手をつないでくださいな
割れた爪より鋭い恋をしたい
感嘆符の楽譜
1mmの溝を埋めるのに百年
つまびきたいのに。
照明装置の義兄
コミュニケーションの方法は1歳から
最高にかっこいい鳴きかた
心に虫が湧くのはなんでだろう
後ろで待ってる人になる
汚い言葉はあなたの息で直してよ
紺色の朝日
まだあなたは何も言ってないけれど、「それでもいいよ」
誰よりもあなたが、何よりもあなたを、
如何様に砕けば膝をつくのか
螺旋状上のまつ毛形成
舞台にへばりつくあだし野
このおろかもの!
「俺の顔見て同じこと言えんの?」
例えば雨のような星の涙
偽物世界地図
ルージュ・コットンステラ
令嬢、どうか嘘を叱らないで
豹の爪で抱けよ
五月には世界中で少女が笑う
行方不明バイオレット
片想いの為なら牙だって剥くさ
秘密の四桁を教えてあげる
その言葉に偽りなどないとだれも信じてくれないだろうに
ずいぶんと暑い春だと思った
何時に愛が無くとも
1つ石が転んだだけでも会わなかっただろうから
「本日の天気は晴れのちアイスクリーム日和です。」
俺は確かにきみのことが好きだけれど、恋じゃあなゐ。こいつは恋じゃあなゐよ。
彼はこのドライブに終わりが来なければいいのに、とまるでカエルの呼吸でもするように、幽霊みたいな笑顔を浮かべながら言った。
納得するべきなのはあの、色の濁った魚だ
境界線のドアノブ
心のこもった説教1つであきらめられる気持ちならば、
薄っぺらい運命を重ねる
幻想のアジサイ
普通にあこがれていたあの時に向けて
予報は大粒結晶有の大雪
変なことじゃないわ。おかしいことだってないわ。
見え透いたタバコ中毒
とめどナく
一回俺のこと消してよ
違う生き物だったら、お前のなにかになれたのに
オルガン奏者の追憶
桃色は昔喋らなかったっけ?
光って、語りかけてきた宇宙があったね
にえって笑う
かわりばんこのはずだったでしょう
愛し愛し君
理性に押しつぶされてははいだす
イン・カメリアヘヴン
ソは素知らぬ顔のソ
退化した先の未来に眼球はあるのだろうか
一口の骨壷
ナイティナイト、シシー
やっと忘れられたと思ったらこれだよ。
指から機械へ、そして
前は向かなくちゃいけないものじゃない
(向きたくならなくちゃいけない)
アイアムインザサイダー
俺だけに演じて、
「澄んだ色しか見たくないのなら、目を瞑ればいいの」
一枚々もげていく
いつか目の無い魚になる。
素材:ルルルレコード