あわを吐きながら俺たちは幸福なんだよ、と悪魔に笑った。
骨ばりリズム
ちょうちょうに結ばれて
左耳に三つ又
俺を見つけるまでは海面に裏返す星でいて
そのゆびさきまでお慕いしている
乾燥チョコレート
頭がしびれるほど愛した人の下で、落とし穴を掘っていた
ぼくはあなたをうらぎっていた
地獄で煮られてはため息を吐いた恋人、セージ。
魔法みたいな恋が霧散
何時だって混じり気のない無垢でいて
かなわない恋だけが哀れまれれば
アルカリ性のアメジスト
口付けみたいな枝垂
サルビアは気づかぬうちに僕を骨抜きにした
井戸水の写実主義
あいしょうのピタリ
あなたが耐えられたいくつを知っているとしても
ただ紡ぐは決まりきった文句で
モノクローム・ネイビー
あなたのうなじでお試しになって下さい
灰色の肌の黄色
「いずれ捨てた恋ですし」
声色道化のムーンライト
呪いが生になるのなら
ストロベリー・ノンアルコール
そんな残酷な!
蓬莱郷の悪魔はしゃべれない
彼が逃げなかった理由も今の心境も
恋人以上大人未満
マトリョーシカはふやけた脳みその味
あさましいのですね。
どうせ一年後だってあなたが足掻いている
たたきつけられた束縛
最後の月にカレンダーを破いたのは自分です
その白い肌からは2秒で、
子供と思われても困るんだ
海洋の息子
手に入れただろうか、あの、目。
大人のアイロニー
よくもまぁ気前よく与えられたものだ、と
盲点家族
嘘みたいなセックスをした
くだらないとこぼして生き急ぐ魚はいないのだ
たったひとつのれいがい。おれの。
白い壁の家は寝つきが悪い
手紙で書くようにいじらしい嘘をつかないでくれよ
お互いの好きな人に毎日あいを伝えましょう。それならあなたで破裂しそうにならないから。
一体全体、人も獣の内だろう
手首に痕をつけて
せめて花々しく呼吸を止めてくれ
自分のための覚悟とお前のせいの後悔と
息が止まれば君は死ぬの
足下の十字架の泡立ち
ペールブルーが家出した虚貝 (ぺーるぶるーがいえでしたうつせがい)
くだらない愛でみたされていたと
ゴミ屑のトラウマの上を走ったとしても誰かがすくわれるなんてことはないよ
愛はあたわず、靴紐解けず
衝動的な恋を受けた
逆手のネプチューン
焦がれる余裕があるなら覚えてたさ
(未来以外、俺がいる未来以外なら全部やるのに)
意気地なしによせて
「ペンデュラネスの罠はガキみたいだな」
革ベルトの理想
可愛いらしい人形は海の中に、忘れてた物はあるべき所に、
熟したリンゴは戻らない
0時をまわった改葬の果てに
あなたに盲目。例えば俺を捨てたって、
返せない命が多すぎるよ
零される貪欲な左利き
俺に屑に成れというのか?
幼心と強欲的社会からの逃亡はくだらない恋慕を引き起こすのだろうか
いつだって人は誰かを世界にしたがる
魔法の呪文を信じてはいられない
体罰の54の悲鳴
誰にも触らせないでお前が俺の骨を拾いに来い。
モーニング・アローン・インザベッド
くちびるに七つ癖
1つだってお前に悔いを残すのは惜しい
赤子を抱ききれない
これが証明だとはよく言えたもんだ