赤い花も黄色い花も白い蝶も話しかけているよ。もういないんだ。ごめんね。
冷酷な世界の優しい人
紫苑のツノの割れ目へと
ブラザー、ファザー、ハニー
手を離して、痛いよ。
「ねえ三人目の兄さん。まるで黒インクみたいな空」
一般的じゃない慈愛を知っている
夜が怖いのは俺じゃなくて、あなたなの?
再確認する地球の平さと狭さ
あの人を奪う西陽
ノスタルジーの最後はいつも甲板
あの人が俺を呼んだときからもう、俺のものはなんにもないよ
(後悔だって捨ててきた!)
月が三個になるまでだって一緒にいるよ
雨に港の泪(あめにみなとのなみだ)
あの方の無償の愛があなたよ
雨だからばれないよ。お泣き、やさしい子。
花曇りのコールマイン
君は息苦しさの母であった
心はすべてあなたに、体のすべてを大地に、
回る本のエピローグ
肥溜めから救ってくれなかったでしょう
その櫛がうらやましいな
手も足も、どかしたいと思ったことは一度も
こんなに哀れな細い人を、どうして見捨てることができましょうか。
カミサマ・サマーサイド
陸を知らないのろし
"愛も知らずに怖さも知らない庭園に降り立ち、
表に出ない二十年の差
ハーデンベルギアの銀の夢
「添い遂げる価値は無いぜ」
その子、神の姿を借り
一言だって喋らせやしなかったのにね
気まぐれだって流せる(今ならまだ)
露をいれて泣き藥
これはまっすぐな愛だと確信した
きっと醜くなった俺は
Why can not I see you under the sky ?
そういうものだと花案山子は言った
生涯水は飲めないだろうに
聡明なる角の神。どうかあいつを笑わせてやってください。
願い事は土の中。
いやあな顔してるわ!
誰かが栓をひねったんだろう
育てられたあいのこと
エゴだよ。くそったれ。
「建前より大切なものってあるの?」
会えただけで嬉し
薔薇のとげで刺した腕は
父は炭鉱のかなりあでありました。
潮騒に耳をすませば
13番目の港町の1番目の教会
ジョウロでも持ってずっと待っているから
その肩を抱いた手を放してよ
夢一重
それはそれは甘い夢を見たのです。"