この夜明けから日暮れまで朝の明けない国で、
心臓となり、手となり、足となり、目となり。
人はいずれ脳みそだけになるだろう
黄昏と夕青を閉じ込めて
慟哭と生きるよ
君が俺を見てないなんてわかってるさ
真っ白の馴染まなさ
この一枝の地位だけは脅かすな
ばかなかがくしゃ
停止レバーがお望みなんでしょう?
照準が動かない
野生児は名をつかむ
シックス・ホーン・パイ
桃色の直線を背に飛ぶ
左心房なら食い荒らされたって構わない
それはかなしいときにながすものじゃなかったの?
若干大人
永遠に知らないまま無邪気でいておくれよ
風の浮気性
平行線は交われど
器用な指は月の上
憎と呼ばざるを得なかったこと。口に出さずに伝言を残したこと。古い蜘蛛の巣を壊してしまったこと。よりどころにさせなかったこと。君を好きだったこと。
イエロー・ロードライト
"I HATE YOUR IRON SWEETHEART !"
「なんて冷え切った恋人かしら!」
緑色の試験管の中
羽の生えたブーツで占い
辞世の句を考えて15年
君の正義の包帯の下で誰が嘆いているかなんて、君は知らないのでしょうね。
二度と帰ってこないもの
(私だけ、とうそぶいた美しかった人)
四個の穴があなたの足に
石の前で3年と言わず永年だって
懐柔された怪獣
0.4秒のダンスホール
まだ世界はわからない。あなたも
一瞬の空色が淡ぐ
君だけを見つめる眼球に成るため
あなたって、いつだって二つ目のグラスに注ぐのね
魔法の呪文さ、
行間の空白に告白
いたわれていたことを知らなければ他人でいられただろう
戦場で願いを撃ち落し続ける男
赤色より敏感な肌
全部を食べて空きつづける飢えに恋を教えよう
ぼろぼろの管だけが君のライフライン