白無垢は白梅で戸を叩く
まっさらな歔欷を抱きとめてよ
いかめしげな酩酊に住んでるの
ブルーベルのコンサートはあした
静寂の中だまって喰らうてよ
カップケーキは食道のかぎ
テオーリア・ファー・フロム・ユウ
笑う地面の下の夢をみる
神かけてまみえることはないよ
赤い林檎が特別なのならそれはただの差別だよ
きみとの恋は二度とごめんだ
Sophie,
you've
seen
sweet
sorrowful
dreams.
(あさのひかりがまぶたの深呼吸を止めるの)
少女は誰だって星座に成れるからね
オフコース・エメラルド・グリーン
鶺鴒を見たなら僕をおぼえていて下さい
お前の卑怯が私を生かした
一昨々年の雨季は寒がりだったね
おうろらの懸かる昼がかなしい
春のお味噌汁が体現する幸せ
「あなたを屠ること、選べるまでに大きく成りました」
手首に咲きほこるはストルゲ
きばをもったうさぎをめとったの
たとい幾つの両手を経てたとしても構わないよ
いったいいつなんどき私が奇跡をよそおったことがありましたか!
アリストテレスの恋人たち
君は時に好かれぬ麒麟児
二〇〇〇年が安心をくれたことがあるかしら
見返りのアガペー
桃のしゃべり言葉をおしえて
傲慢はときに可憐な珊瑚と化す
悦楽の弓はシンメトリー
薔薇色水で満たされて
どこでもないどこにでもあるここ
恋い焦がれた残り香を今でも追いかけてる
金の羊はよく燃える
大地に埋まる数百のバージン
マカラの対岸で九十九のやすらぎを
夏至の日のプールには獅子座が浮いてるってほんとう?
兼愛の空気は量れば軽いわ
寝静まる夜は幌馬車に約束をあげる
抱きしめていたかった、衝動しか学べなかった私の半身よ。
少年は檻越しに喰らわれる
きみの耳の穴とリボンで結ぼうよ
今際はかわいそうなくらいひとつっきり
ぼくらのへその緒は龍のものだった
死まみれのそれがどうしても欲しかったの
恥じることのない子宮を信じていたいって
ネプチューンダイアモンド
ウラヌス3月13日の革命
素材:
moss