蛇の目、継ぎの目、あまふり傘
もう一度、ひみつの名前をそそぎこんで
イソギンチャクとは共生できないの
飛行火傷の夜の声
さといきみはいつしかほうたいおとこ
おかあさんにお別れをいえば!
雨水妊娠
正夢はてふの夢だと言いましたよ
まるで鏡の中の家族
「ひょうたん、あいいれず。きみのことだよ」
根を張るときをずっと待ってる
そのろっ骨の鬱血を何と呼ぼうか。
「あくまはね、雷のふりをしてやってくるの。」
黒檀山羊のひづめは割れない
慕情に似たなにかをそんな風にばらまかないでよ
黙祷のコンサート
さよならにはミントアイスを添えて
理論こそ心中へ通ず
やっぱり僕の思いはしらないままで息をしてね
じゃあ挙句はいつ来るの
いまから泣き真似のやり直しをしましょう
オープン・ハネムーン・ヴァイオレンス
譜面台から落ちてしまった
彼の雲を汚濁に引きずるは青春なり
お腹の中でプロポーズならよかった、
エンプティー・ジュリエット症候群
目を閉じる術は知っている
(溶けだしたさみしいはこぼさないわ)
春雨を鳴らすでんでん太鼓
夏をひきずりおとしたのは悲しみのあの子
二光年先の宇宙の胃の腑
半地下の棚にきみのおとうとがいたよ
ネイルカラーを飲み干して!
閉じこもった燐光スパァク
昼の火星で孵化できなくなるのを待ってる。
百合色の爪でご臨終
蝶よ花よ、きづかせぬまま塗りこめてもいいかい
このラジウムを産めたなら
(しあわせってきっと私と同じ体臭だわ)
熱帯魚はまどうまどえばまほろんで
あなたをあいしたわたしよ。
愛づることが足蹴にしているもの
君のせいでいたづらなり
花空駆け飛び冬を追っていた
もう生まれかわる当てもないの
朝を犯せる私でいさせて
山吹の永劫を越えて生きてよ
セックスの産物様のお通り
永遠に暮れない太陽を持ってる
ショーケースの単細胞
素材:
0501