庵で夜を明かす、露はもうそこまで
あなたが白い足の少女だから
秋色の回廊は首元まで続く
隣にいてくれたのならよかった
木霊に足をすくわれ奥深く
底をさらえばプラネタリウムの羽ばたきが聞こえる
「きみが駆け回った道に影が見える」
憂うべき、ひづめを頬に
昨日手折った梅雨
ふくらはぎを追いかけ十二億六千年
いつかここでギイギイ
何時だってあなたって人任せよね
雪が積もったら手をつなごう、積もらなくても手をつなごう
几帳の奥のままごと
野の花しりとり
ねえ、それだけ考えながら困ってよ
鮮紅は冬の終わりの音を聞くか?
ずっといるよ。泣いているよ。
結局のところどこであきらめをつけるか、っていう話なんだと僕は思うな
固まった足のまま浴槽の中
嘘つきは十八夜
だからこれをアイって呼ぶ
わたしを囲んで踊れ!
むこうで狐が首かしげてる
薬指と中指の隙間からずるずるる
息吹きしかわからないねえ
ビビット・ミート・ユー
悪夢嫌いの何千個の目の玉
白いコートのまま雪の中で死ね
自分で自分を抱きしめれば太陽は昇らない
騒々しい僕でいて
ときどき人って面白いものの見方をするから
今、この時、この瞬間、どこかで愛が生まれてる
潮風は何時だって甘じょっぱい
あの沈丁花は恋するまで枯れない
目を見開いて、つらいところだけを見て
ぱらぱら、ぱらら、ん
覚悟って自分と誰かを比べて誰かを選ぶことだよ
I couldn't couldn't hide my love.
桃の色をしている
大丈夫、始まりから終わりまで七十九日
これを裏切りだと、変わらぬ愛の過ちだと、だれが責められるでしょうか。
ホットレモネードだとか、セーラー服の裾だとか
脳みそを溶かして飲んでしまったらいいのに
人形がしゃべる走馬灯
とおくにみえればいいとおもうもの
こんばんは、あらあらすっかり手も冷えて。髪だってこんなに赤黄色。
セルフバイバイ・フロム現世
凹凸のある人生こそ素晴らしいのです
鼓膜を、舌を、眼球だって手だってずっと隣に
息を大きく吸えばいい。
暮れない夜が来る日は一緒に甘いコーヒーを飲もうって約束
知ってると答えれば君はわらうから
ねえ、私を殺して、あなたの腕の中で殺して。1つの体温のまま殺して。
淵の中に石をくくりつけて経ちたい
聞こえてんの? 俺だよ、なあみろよ。なんか言えよ。なあ
間の道は2メートル弱
たとえきみが二人の靴音さえ知らなくても
白虎の飛び越える月峰
ノン・プライヴァシー・ノン・レター
だってなんだか泣けてしまうわ
いついつまでもいつだってそんな聡い君でいて
鬱血の酷い夜のこと
こうしてもうちょっと親しくなれればいい
衣擦れ連れて何度もささやかれるあの こ え
春鹿逢瀬
好きなだけ踏んづけてあげるけれど
でも今はその景色さえ見えない
ぱたん・ことん・さらさら・ぱたん
胃の腑もからから焦げている
実りならば助けられたわ
波をかぶって、一緒に名前を汚そうよ
白霧にすんでる
実らないものがあるように、届かない願いもあるのです
僭越ながら、お恨み申しげます
いつだって雲海を歩けたね
いくらだって。生卵を飲み込んでまた生まれなおしたって!
だから山羊足のお前に何がわかるんだよ
よくある新世界のイミテーション桃源郷
烏の行水、梟の足水
そろそろ制限時間を過ぎたもの
だきあえた朝に流れたものも涙だった。
世界はかなしくて、それでいて甘やかされてる
今まで嫌いだったものはこれからだって憎み続けるでしょう
じゃあ鎖骨をなぞって
俺はお前の月になれない
これは真の夕暮れ騒動
東が明るくなるまではあなたが恋人よ
君の小太刀を握りしめ、夜な夜なたわごとを
悔しい顔のウミウシ
霜の歯は朝で溶ける
後の手を見せておねえさん
あなたさまが変わらなければよいのです
寝なさい、と手を止める耀色の人
されとて変わらず、変えれず、悲しまず
桜の幹のしじまによせて
私たちは待つことを忘れたから
名残は何時だって口惜しい
ヒューマン・アンドロイド・ヒューマン
この身朽ち果て廻りなおせればいい
参考にさせていただいたサイト:
百人一首の風景