楽園のはす向かいに君の墓をつくるよ
何が悲しいって、どんなに怒鳴っても君には届かないことさ
あの小鹿の細い肩にこれ以上何を背負わせる気なの
真鍮の鍵は橙色の池の底で呼吸している
俺のそばにいてくれればお化けは寄ってこないのに
薔薇の木立ちの中心はあなたにとって最良の密会場所だった
これだけ願っても僕は僕以外になれないから吐き出すんじゃないか
流れる電燈の光が君の肌に縞をおとす
走りきれない虹の橋であなたの骨の粉を削る
俺と君に優しかったのは目のない人だけ
片羽をあの子にあげたのは本当に同情だけじゃなかったんだ
涙を拭いて立ってくれればもう私は裏切らなくていいのね
ほの暗い君は未来永劫僕の神様になった
愛した人たちを残して数百年を俺と過ごした君の笑顔は粉々
毒の奥に隠れる独を見破ってくれ
たとえ地獄の業火に歓迎されたって、その痛みは俺の喜びになる
「いつまでだって君と一緒にいて、君の骨を食べて、残骸をすすって、生きることを誓います。」
褐色の下でうごめく心臓は山吹色
脈拍が伝わらなくても涙は流せるとうそをつきました
悔いを残すくらいならそれで僕の胸を貫いていいよ
神様より下で、私にとって一番尊いお方
「また草原で蹄で大地をけって、いななきたくはないのかい。檻の中のライラ」
人ごみに出れない僕を射殺してください
感覚がすべて快感に変わることもあるってあなたといてわかったんです
絵馬の上で、償いは訊かない
400年変わらなかったものは二度と変わらないわよ
僕が捨てて、灰に昇華したこの人を愛してあげください
雷様。その美しい牙を僕に噛ませてくださいな
もう一度、輪廻の輪から外れるまであんたは待てるんだ
身代わり人形とあんたに愛でられる俺の違いを三文字以内で説明してくれ
木偶人形症候群発症者の異常行動について
ラジオから逃れるために君の耳を唇でふさいだ
妄想の中でしかよがってくれないあなたを愛してるわ、
鈍色の浴槽の中で泡にまみれた君の魂を弔う
窓の外で泣く子供みたいになれたならよかったのに!
ひたすらに透明で濁った羽をお前に贈ろう
あなたの体で清めるところなど何一つとしてないでしょう
風に乗って渡り梅 / ディアー マイ ディア
かしゃかしゃ。骸骨が揺れてあなたに足枷をくれるさ
鹿子の加護をお前に送れば俺の傷は少なくなるのだろうか?
誰かが生きていい権利なんて、誰かを傷つけてるお前に決める権利なんてないだろ
君に殴ってもらえない自分が歯がゆい
見返りを捨てた愛をくれる人がいるんだ
八本の手と四つの顔すべてで君にすがる
何度だって伝えるさ、俺を全部にしてくれなくていいんだ
紙飛行機の鳥連盟解放戦線
取りこぼしてきた綺麗な石を君は首輪にしてくれたね
あなたのいる世界が「現世」じゃないのかい
価値を決められないものがあるから、花は咲いてくれるんだよ
二百三十と七の歴史はこれっぽっちの言葉
細い肩が動かなくなった時に俺はきっと嘆けやしないよ